バナー
本文へジャンプ 2009年6月15日更新 

 

中 国 仏 教 入 門

数珠、仏像
数珠(じゅず)

数珠は仏教徒の大切な法具であるとともに、シンボルです。
仏壇に向かって手を合わせるとき、お葬式やお墓参りの必需品です。

■数珠のかたち
数珠の玉の数は108珠。

もちろんこれが本来の姿ですが、長いのと使いづらいという理由から、
最近では半連の54珠、3分して36珠、4半連として27珠のものもあります。

108の数珠には、母珠と中珠という大きな珠を中心に、54づつに分けられているものもあります。
この54珠は、わたしたちの魂が磨かれて輝くようになるまでの、
煩悩を浄化させる修行の段階のことだと言われます。

数珠の数の108の内訳ですが、
煩悩から起こる苦しみや悲しみが36。
それが現在、過去、未来の3つで108という説が一般的です。

数珠の役割にはさまざまな宗派や、高名なお坊さんの話によると、さまざまにありますが、
要約すると、珠のひとつひとつを触れて先へ進みながら、
心の中のよからぬ考えや迷い、悲しみ、苦しみをなくして、清らかな心をもち続けよう。
そういう願いが込められているのだといいます。

仏 像
仏像(ぶつぞう)は、仏教の信仰対象である仏の姿を表現した像のことです。
初期仏教において「仏」とは仏教の開祖ゴータマ・シッダールタ(仏陀、釈尊、釈迦如来)を指しましたが、
大乗仏教の発達とともに、弥勒仏、阿弥陀如来などのさまざまな「仏」の像が造られるようになりました。

「仏像」とは、本来は「仏」の像、すなわち、釈迦如来、阿弥陀如来などの如来像を指しますが、
一般的には菩薩像、天部像、明王像、祖師像などの仏教関連の像全般を総称して「仏像」とも言います。
一般に「仏像」という時は立体的に表された彫像を指すことが多く、
又、彫像の材質は、金属製、石造、木造、塑造、乾漆造など様々です。

インドで生まれた仏教は偶像崇拝を否定していたが、
アレキサンダーの遠征などからギリシャ文明と出会い、ガンダーラの仏像を生みだしました。

仏師(ぶっし)
仏師(ぶっし)とは、日本における、仏像などの制作を担当する者に対する名称です。
飛鳥時代においては、仏像制作技術を持った血縁集団が存在しており、その長たる者を仏師と称していた。
その大多数は、中国、朝鮮半島などからの渡来系に属する技術者たちです。
鞍作止利(止利仏師)の名が知られる。
奈良時代、大寺、とりわけ官立寺院の仏像を造営する官立の造仏所(ぞうぶつしょ)が新設された。
飛鳥時代以来の仏師を中心とした技術者たちは、仏工(ぶっこう)として造仏所に属した。
平安時代には、奈良朝の造仏所は閉鎖される。
元仏工たちは、各大寺の仏像制作所に属し、仏師と呼ばれた。
また、宮中の絵所に属する絵師に対して、有力な寺社勢力の庇護のもと、
寺社の絵像の制作に従事した絵師たちを絵仏師(えぶっし)と呼んだ。
平安末になると、有力な仏師たちは、大寺の制約を離れた独自の仏所を持つようになった。
その中心人物は大仏師と呼ばれた。定朝や鎌倉期の運慶・快慶らが、その中心である。

現代日本の仏師
『仏師』とは簡単に言うと仏像を専門に制作し職にしている人の事を言います。

紺野侊慶(仏像彫刻師)氏のホームページで 『仏師』について次のように書いておられます。

お寺や仏壇にある古くなって壊れている仏像を修復する仕事も行っています。
仏像は奈良、平安、鎌倉、頃の時代に形が完成したといわれ、
その形を忠実に伝承していく事が現代の仏師の役目となっております。
その為自分の好きなように彫れるわけではなく決まり事に基づき制作を行う必要があるのす。
制作者はその決まりごとの中でそれぞれの思いや、工夫を取り入れるのです。

自分が制作した同じ仏像でも
その時の考えや技術、環境、思いなどの違いから全く違う姿になることもあります。
なかなかイメージ通りの仏様が出来ないからこそ、
やりがいや面白みに繋がり一生かけて勉強の出来る仕事だと思います。
又、昔の物にどれだけ近づけて彫れるかと言う考えは、新しい物へ、
目の向きがちな現代には大変珍しい役目の仕事だと思っております。

それと、仏像は仏教と密接に関わっているため技術的な考え方以外に
人の心に自然と溶け込むような不思議なパワーがあると思います。
それは千年以上前から時代の流れと共に人の苦しみや悩み、願い等、人の営みの中で、
苦しみの声をやさしく聞き入れてくれるお姿へと変化して行き、今のお顔やスタイルになったのだと思います。
時代の年表を見て照らし合わせると何があってこの姿になったのかと分かってくる気がします。

現代どんな仏像が求められるのかを考える事は今の仏師にかせられた使命だと思うときもあります。
今後は私自身で日々感じた出来事などを自分なりの視点から理解し、
なるべく多く仏像成作に取り入れて行きたいと思っております。

日本の現代仏像

仏像は、基本的には、仏像感の考え方の合う 『仏師』に、個別に依頼をして購入します。(注文生産)
中には、予め限定生産された販売用の仏像もあります。

価格は、材質(金属製、石造、木造、塑造、乾漆造などですが、
同じ木造でも木材の樹種、産地によって異なります)、
材質のほか、大きさ(身丈、総丈)、金箔仕上などの仕上方法、彫刻度、仏師のブランド力などでさまざまです。

下記に、予め限定生産された販売用の仏像の参考例をあげます

商品番号 syakaza-h1     商品番号 syakaza-nh4瑞隆作  商品番号 syakaza-b4
商品番号  syakaza-zh4瑞雲作
   

商品番号 syakaza-h1 瑞雲作 釈迦如来像坐像
木曽檜材
彫刻度 ★★
身丈(頭頂)    8.7cm
総丈        21.5cm
価格     ¥300,000

商品番号 syakaza-nh4 瑞隆作 釈迦如来像坐像
商品番号 syakaza-zh4 瑞雲作 釈迦如来像坐像
木曽檜材
彫刻度 ★★
身丈(頭頂)  10.3cm
総丈      25cm
価格     ¥450,000
金箔仕上げ ¥600,000

商品番号 syakaza-b4 瑞雲作 釈迦如来像坐像
白檀材
彫刻度 ★★★
身丈(頭頂) 10.3cmc
総丈      27cm
価格   ¥1,500,000